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ケイリュウタチツボスミレ
 渓谷ならではの深くて速い流れは真っ黒で、まるで白い石灰質の岩が浮かび上がっているようですが、その岩全体が丸く削り取られているのが分かりますね。甚だ小さくて分かり難いのですが、岩の窪みに緑色の葉と紫色の花を持つすみれが写っています。こんな場所に咲いているのは、やはりケイリュウタチツボスミレでした。
 川沿いにわずかに残った砂場では見掛けません。増水したら、流されてしまうのでしょう。もう少し場所を選べば良いのに!と思わせるような岩肌の小さな隙間に根を下ろして咲いている株がほとんどです。
 水分も栄養分も限られているはずですが、とても元気に花を咲かせます。一方、葉は小さな三角形または菱形で、水没しても水の抵抗が少ないという説明には説得力があるなぁと思いました。
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