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和名なし(ベニバナナンザンスミレ x エイザンスミレ) 進む→
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 この華やかな花も標準和名がない(または定着していない)ハイブリッドです。展示札の記載は「ベニバナナンザンスミレ x ベニバナエイザンスミレ」。組み合わせだけに注目すれば、大評判で流通している「紅鶴」と同じということになってしまいます(cf:鈴木才将氏、1979年作出「エイザンスミレXベニバナナンザンスミレ・紅鶴」)。
 例えばエイザンスミレとヒナスミレの交雑種=オクタマスミレの場合、基準標本の産地である奥多摩(東京)産のみならず、山梨産でも埼玉産でも、この『組み合わせ』であればオクタマスミレですから、どうしても発現形態には幅が出る訳です。一方、交配選別種の場合、発現形態の幅(変化)の中から選び出したのですから、『組み合わせ』ではなくて『選択された遺伝子』に対する命名と考えるべきなのでしょうね。
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