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チシオコスミレ(俗称) 進む→
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 ご覧の通り、チシオコスミレ(俗称)という札があります。全体に赤系の色素が強くて、興味を引くすみれですね。葉脈HELP!に沿って赤斑(血潮斑)が入ったサクラスミレの一形態をチシオスミレと呼ぶことがありますが、チシオスミレとコスミレの交雑種かと勘違いをしそうになりました。そうではなくて、コスミレのチシオ型ということらしくて、「和名」というものは何とも厄介だなぁと感じます。
 良く知られている標準和名ではないにも関わらず、このすみれにはViola japonica f. variegata という学名もどきが存在するようです。いわゆる裸名(nomen nudum=nud.)なのでしょうが、この表現の方が、少なくても文字を目にする者に誤解なく伝達する能力というか、特性を持っているのかも知れません。ちょっとだけ、皮肉な話ですね。
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