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シロバナナガバノスミレサイシン 進む→
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 オクタマスミレから数10m程度だけ離れた場所にシロバナナガバノスミレサイシンが咲いていました。舌を噛みそうな長い名前です。それから、例によって「白花」という名前に関する物議を醸しそうな側面を持っています。
 シロバナという接頭語を付け、品種として学名を持つすみれは多く存在します。母種との境界線が不明確なので、紫条も入らないような「純白花」と呼ばれるものだけを指し示すべしと説明する方もいます。とても理に適っていると感じていますが、それは植物学的には「白花変種」と呼ばれ、ある意味では別格になっています。現段階では、どのような基準標本に依って発表されたかが言葉通りに基準なので、所謂「準白花」も含むと理解しなければならないようです。それはそれとして、写真の個体は花弁がすっきり白く、距に淡い赤紫色を残す魅力的な花ですね。

 シロバナナガバノスミレサイシンの基準標本採取地は大分県の鶴見岳ですが、先週、そこを通過してきました。おもしろい偶然です。
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