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シロバナタチツボスミレ 進む→
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 とても懐かしい写真です。群馬県の山道で唐突に目に入ったシロバナタチツボスミレで、8株程度がまとまってきれいに咲いていました。
 白花品の多くは「白っぽい花」で、シロバナタチツボスミレも決して白花変種だけに与えられた名前ではありません。たまたま、写真の個体は白花変種、分かりやすい表現をすれば純白品ですが、この名前が示す対象にはもう少し幅があると思って下さい(注:異論もあり、自分も同意見ます)。蛇足ですが、アルビノとかアルビ品と呼ぶのは間違いだと覚えておくと恥ずかしい思いをしないで済みますよ。
 植物のアルビノは白花変種とは別に存在しています。光合成に関わる色素クロロフィルを形成する酵素の活性が陰性であるため、種子が持つ養分を使い果たす頃には光合成ができなくて死滅します。
ただ、学名 ("Viola grypoceras f. albiflora") に "albi-" が含まれることが誤解を招くのでしょうか。語源的には誤解があっても仕方がないところですが、学術用語には定義があるのです。
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