この日は気温が更に下がって、最高でも10℃を超えることがありませんでした。夕方から雨の予報でしたので、経由予定だった自生地をパスして、降り出す前に大きく移動することにしました。運が良ければ、フギレオオバキスミレを観察できるはずだったのです。惜しいことをした気分ですが、この気候で日本海側の山地ですから、花を咲かせていたかについては微妙でしょう。
それでも、ご覧の通り、フチゲオオバキスミレはしっかり観察してきました。蕾の臙脂(えんじ)色、叢生せずにポツポツ生える性質、茎の赤味、根元に葉がないところ、どれをとってもフチゲオオバキスミレです。太平洋側の明るい斜面だからでしょうか。嬉しいことに、既に十分展開していました。
ただ、風も強くなってきていましたので、スローシャッターは使いにくいという事情もありました。