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ハマニオイタチツボスミレ 進む→
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 イネ科の植物に囲まれて、すみれの葉がこんもりと盛り上がっています。ここは海岸にほど近い丘の上で、海風が届くような場所です。明るい花を咲かせているのはハマニオイタチツボスミレと呼ばれる海岸性の型ですが、写真の上にカーソルを置きますと、もう一枚の写真が出てきます。実は、茎がほとんど分枝することなく、30cm程度に伸びて盛り上がっていたのでした。
 印象としてツルタチツボスミレを彷彿とさせる姿です。ツルタチツボスミレはクモの巣風に拡がり、節から発根する性質がありますが、その点は違うようですね。葉の痛み具合から見ると、先端を除く部分は越冬していると見るべきでしょう。記憶の範囲に限定した話ですが、ニオイタチツボスミレでは見たことがない、おもしろい性質だと思います。
 葉の形はニオイタチツボスミレの花後の茎生葉でした。一方、花茎を伸ばして花を咲かせている株は根生葉に囲まれている状態だったので、当初、同じものには見えなくて困りました。
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