←戻る
次へ進む→
ヤクモスミレ 進む→
次へ進む→
 色鮮やかな交雑種です。少し独特の姿をしていますが、スミレが片親であることは明白ですね。もう一方の親は、なんとニョイスミレだそうです。無茎種と有茎種の組み合わせですが、外見はスミレに近くて、ニョイスミレの痕跡は唇弁が小さめという程度しか発現していません。また、こうした異節間交雑種の場合、少なくても花期には植物体全体が無茎種の姿をしていることが多いようです。
 ここで両親の染色体数の値を比較してみますと、スミレとニョイスミレでは2:1となります。実は、この値が大きい種の方が交雑種の形状に対して影響力が強いと言われています。学術的に妥当な話なのかは承知していませんが、経験的には確かにその傾向がありそうです。それにしても花期が異なる組み合わせで流通量も少ないのか、新しい情報が全く入らないという困った存在です。
   今年はどの辺ですみれを観察できるかなと思い巡らしていていましたが、そろそろ具体的な場所と日程の検討に入りました。ただ、今年の心配は「花粉」ですね。昨年は良かったのですが…。
ページのトップへ戻る