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 鮮やかに濃い緑色の葉に白い斑がしっかり見えているのは、これまでに何度が登場したことがある北限のフモトスミレ(フイリフモトスミレ)です。今度は南北の話になりましたね。面積の大きい岩手を南北に輪切りにして、南から四分の一ぐらい北上した辺りが北限だそうです。つまり、ここから北へ行くとフモトスミレに出逢うことはできなくなります。
 おもしろいことに、昔の藩で言えば、この辺が伊達藩と南部藩の境界になります。各地を歩くと感じることがあるのですが、出羽とか吉備という古い国の領地は、気候や風土の境界と不思議に一致していると思うことがあります。更に、その内側にある村(邑)などの区域も言葉等の文化圏であったり。ただ、平成の大合併で訳が分からなくなったのが実態でしょう。因みに、県南部には奥州市という東京23区の1.5倍に匹敵する巨大な行政区分ができてしまいました。まるで風土や言葉の境界にはなりません。
 岩手県は全て南部藩だと思っていた方も多いでしょうね。現在の岩手県は紆余曲折があって広い県になりました。
因みに、境界を意識すると、南部鉄器発祥の地は伊達藩ということになります。
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