稔性はありますが、いわゆる「完璧稔性」ではないという感じがします。一般にスミレなどの場合、一つの果実で種子が30粒程度は詰まっているのではないでしょうか。「幾夜の夢」の場合、当初、一つの果実に種子が数個というケースが少なくありませんでした。現在でも余り多くはないのですが、15~20粒程度は期待できるようになりました。勿論、未だに数個の場合もあります。
花弁そのものは大きめだと思いますが、一方、果実の方は小さめなのです。種子自体の大きさはスミレと同程度はありますから、物理的に15粒程度しか納まりません。解放花からでも、閉鎖花
からでも果実ができますが、特に閉鎖花
はどんどん上がって、結果的には大量に種子を収穫できることも分かってきました。発芽率は抜群ですから、余り頑張ると鉢の置き場がなくなってしまいます。