山の様子を見てルートを変更したため、予定外でしたが、富士山を半周してトウカイスミレの自生地にやって来ました。とても小さなすみれです。山歩きの最中に見つけられるのか、心配になってしまいますが、四国の山ではなんとか目に留まりました。
トウカイスミレは裸名のまま。別の名前で呼びたい意見もあるようです。長くヒメミヤマスミレ(東海型)と呼ばれ、更に以前にはフモトスミレなどとの混同もあったとか。スミレ属は花柱の頭部形状とか、側弁の毛の有無とか、細かいポイントを観察する傾向が強いのに、その違いを超えて混同していたことになります。見た目もこれだけ違うのに何か納得のいかない不思議な現象ではありませんか。裸名でも学名はあるのですが、命名者にSugim.という略名が出てきます。「東海の自然」などを著した杉本順一氏でしょうね。すると、名前としては相当年季が入っていることになります。
オクタマスミレの林もイブキスミレの山道も訪ねることができませんでした。o(ToT)o