とても美しいキリガミネスミレでした。高原で咲く花はもう少し粗野というか、素朴であって、このような端正な花は見かけたことがありません。人為交配した個体群からの選別品だろうと想像してみました。その如何は別としても、原則として稔性はないのでしょうから、この系統を維持すること自体がとても難しいのではないかと驚きを感じています。
一方の親であるシロスミレは、本州では高原などに自生します。一般論として頻繁に探しに行くことは難しく、留まる時間にも限りがありますから、こうしてご紹介できるような個体に出逢うまで探し続けることなど容易ではありません。
やはり出逢いは一期一会!その機会を増やしてくれる展示会はとてもありがたい存在だと思っています。