果実から炸裂する前のアリアケスミレの種子です。今年は大量に採取できました。繁殖力旺盛ですね。この種は、DNA塩基配列に基づく分子系統解析が一般化する以前から交雑種起源と言われていましたが、それは正しかったようですね。
さて、古い資料の一つである『岩手県植物誌』と『遠野市植物誌』の情報を入手しました。そこには「これは雑種であるから、本州のところどころに出現する」と記されていて、あれれ~と感じた次第。学名はViola x oblongo-sagittataと記述されていました。
おもしろい内容ですが、リュウキュウシロスミレの情報と錯誤があったのではないかなぁと感じています。