ヒメスミレ
 引き続き、「すみれの詩」から副題『必見!腹ばい写真術』に登場するのはヒメスミレです。この「腹ばい」という単語を目にすると、ついニヤッとしつつ、冷や汗をかいた記憶が蘇ってしまいます。低い位置で咲く花をしっかり撮ろうとすれば工夫が必要で、最も簡単かつ安定しているのは腹ばい撮影という訳です。しなしながら、その姿を客観的に見ると行き倒れているようにしか見えません(笑)。
 最近では、山田隆彦氏の「スミレハンドブック」、その他の情報から、この石垣のヒメスミレが有名になってしまいました。この被写体なら腹ばいになる必要はありません。新井氏によると、このような人家の庭に咲く個体群は「本来の自生植物」ではなく「逸出」とされるため、自生する標本対象を探す話が出てきます。そんなことは気に留めたことがありませんでした。むしろ、株が石垣の下方に集中せず、重力に逆らって、石垣のあちこちに分散する理由の方が不思議でならなかったものです。

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