←戻る タチツボスミレとオオタチツボスミレ 進む→
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 淡紫色のすみれが一面に咲いていたのは、郷里の母と姉を連れて散策に出掛けた平泉に近い山中です。多数派はタチツボスミレですが、一部にオオタチツボスミレが混じっているようです。葉が大きく巻き気味で、群落規模が大きいことはオオタチツボスミレの性質ですね。
 タチツボスミレの仲間は交雑しやすいというのに、こんなふうに混在しているというのは、むしろ不思議な感じがしす。混血しているのかも知れませんね。両種の交雑種であるムラカミタチツボスミレとの三つ巴血脈グループが、幾つかの表現型、つまり外見上の異なる姿を見せていると捉えた方が自然かなぁなどと考えてしまいます。
 秋田県に近い奥羽山脈にはオオタチツボスミレが多いのですが、ここは地質学的に古い北上山系に属します。
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