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 昔の展示会で撮影させていただいた写真編パート12。東南アジア圏に近縁種が多いので微妙ですが、ツクシスミレとして紹介します。
 ツクシスミレの自生地は、九州から台湾、中国、インドからネパールに至る広域で個体数も多く、複数の亜種や変種などが知られています。国内の自生地は限定的で、近年、沖縄では自生が確認できなくなったと聞きました。一方、生育環境が合えば一面に繁茂する性質を持っているのだそうです。小規模な例ですが、良く知られた都内の植物園や鹿児島の庭園が、そのパターンかも知れません。
 最近、へぇ~と思った情報ですが、生薬「地白草(じはくそう)」と呼ばれ、全草が利用されるとのことでした。煎じて服用したり、潰して塗布する方法で利用されるそうです。そう言えば、生薬「紫花地丁(しかじちょう)」はノジスミレやスミレでしたね。
 弥生三月、一気に気温が上がりましたが、これまでの寒さで、植物たちの動きは少し遅れがちだそうです。
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