
スイセン
クチベニスイセンから抽出された貴重で濃厚な甘い香り

クチベニスイセンから抽出された貴重で濃厚な甘い香り
| 分 類 | : | ユリ科スイセン属 |
| 学 名 | : | Narcissus L. |
| 原 産 地 | : | インド |
| 抽 出 | : | (部位)花、(方法)溶剤抽出法 |
| 芳 香 | : | フローラル系ミドルノート、強く甘い香りとグリーンノートが交じる |
| 作 用 | : | 催眠、催淫、鎮静、鎮痙、催吐作用 |
| 主 成 分 | : | 酢酸ベンジル、ベンジルアルコール、δ-3-カレン、γ-テルピネン |
ナルキッソスはギリシャ神話に登場する美少年ですね。彼が唯一愛することができた対象は水面に映った自分自身の姿に恋い焦がれて、その場で死んでしまった場所に咲いていたのが水仙です。「ナルシスト」という言葉は有名ですね。
ヨーロッパに多くの原種があり、長い時間を掛けて品種改良(育種)が行われてきました。一万種を超える園芸品種が登録されているそうです。
スイセンはスイセン属に属する近縁種の総称ですが、精油を得るのは主にクチベニスイセンです。貴重であるがゆえに高価で、限られた高級素材として活用されています。主にイタリアやフランスで生産されているそうです。
天然香料として知られているのは、前述のクチベニスイセン、フサザキスイセン、キズイセンから採集された系統でしたが、多くの園芸品種から個性的な芳香を放つ系統が見つかっているそうです。
育種は花の様子を主眼に行われているのでしょうが、香りをベースに交配した系統もありそうな気がしますね。