ヴァイオレット リーフ
グリーンで濃厚な香り









グリーンで濃厚な香り
分 類 | : | スミレ科スミレ属 |
学 名 | : | Viola odorata L. |
原 産 地 | : | ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア |
抽 出 | : | (部位)葉、(方法)溶剤抽出法 |
芳 香 | : | ハーブ系ミドルノート、グリーンで濃厚な香り |
用 途 | : | 香水、化粧品、ハーブ茶、おかし、生花(ブーケ) |
作 用 | : | 鎮静、鎮痛、催淫、催眠、抗炎症、利尿 |
元来、西アジアからヨーロッパ、北アフリカの広い範囲に自生する多年草ですが、欧州で盛んに栽培され、その一部は農産物的に生産されています。
花の香りが良いハーブ、スイートバイオレットと呼ばれ、香水の原料に使用されていますが、葉から抽出される精油が「バイオレットリーフ」として量産されています。量産と言っても、総量としての採油量が少なく、貴重で高価な精油ということになります。マリー・アントワネットやナポレオンがこよなく愛した香りとして知られます。
花を愛でる観賞用にも多く栽培されています。やはり、欧州で育種が進んだ時期があり、現在も相当数の園芸品種が知られています。
日本でもニオイスミレとして愛されていますが、園芸店などで「八重咲き」として流通しているのはパルマスミレなどと呼ばれる別種であり、良い芳香があることは事実ですが、単なる混同にすぎません。パンジーの愛好家から「宿根スミレ」と表現されることもあるのは、このニオイスミレですが、スミレ属の多くは宿根草ですので、そのような表現は単なる誤解ですので避けたいところです。