夏から秋 大胆で繊細な美しさを誇る フヨウ(芙蓉)
花だけを見ると、またもムクゲかなと思うかも知れませんね。 「これは何かな?」 よく似ていますが、こちらはフヨウ(芙蓉)で、やはりハイビスカスの仲間です。 ムクゲとの違いについては、むしろ、遠目に見る方が分かりやすいかも。 基本的に樹形が違うのです。 ムクゲは尖ったように上に上に伸び、フヨウはこんもりとしています。 近くで見る場合のポイントは、葉の形ではないでしょうか。 フヨウの方はプラタナス(カエデバスズカケノキ)のような掌の形をしています。 それから、フヨウの花柄が長めであることが特徴でしょう。 フヨウは、ムクゲより少し遅れて真夏に咲き始め、晩秋まで次々に咲きます。 葉も花も少しずつ大きめでしょうか。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Hibiscus Mutabilis" ● 原産 : 中国、日本 ● 分類 : アオイ科フヨウ属 花は5弁花で、お椀とか王冠のように丸く拡がります。 ここに何頭かのチャバネセセリが遊びに来ていました。 勿論、本当に遊んでいるのではなく、お仕事(吸蜜)に来ているのでしょう。 暫く見ていましたら、花粉で全身真っ白になっていました。 ところで、その「おしべ」や「めしべ」は変わった形状をしていますね。 細くて小さい方が「おしべ」ですが、『円筒状に散開』しているとあります。 『散開・・・』、良くわかりませんね。 一方、「めしべ」の方は『更に突き出て5裂』している、ふむふむ! それから「めしべ」の『先端が曲がっていて容易に区別できる』とあります。 『曲がっている』って、え?良くわかりませんね。 今度、もう一度、よく観察してみましょう。 スイフヨウ(酔芙蓉、"Hibiscus mutabilis cv. Versicolor" )は園芸種です。 朝の花弁は白いのに時間が経過すると淡紅色に変わる八重咲き変種です。 酔って顔が赤くなるというシャレでしょうね。 さて、資料にはフヨウも「一日花」と記載されています。 ムクゲは一日半は咲いていることが分かりましたが、フヨウはどうでしょうか。