多彩で美しい シンビジューム(洋蘭) 絢爛豪華に咲く
とてもカラフル、豪華で背の高い株にたくさんの花が咲いています。 「これは何かな?」 シンビジュームという属名で流通していて、洋蘭とも呼ばれています。 勝手なイメージでは南米のジャングルにある植物かと思っていました。 原種の主な原産地はベトナム、ネパール、ミャンマー等、熱帯アジアでした。 要するに春蘭ですから、近縁種は日本や中国にも分布している訳です。 まぁ、日本春蘭や中国春蘭は別系統として扱われています。 シンビジュームとして流通しているのは、交配・選別された園芸品種群です。 その交配親、つまり原種はたくさんあるんですね。
(ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Cymbidium cvs." ● 原産 : 主に熱帯アジア ● 分類 : ラン科シュンラン(シンビジウム)属 早咲きの白花であるエリスロスティラムはベトナムの高地が原産地です。 紅花のインシグネもベトナムの高地が原産地のようですね。 芳香性のある緑系の花「駿河蘭」は中国等に広く分布しています。 その他、ロウィアナム、デボニアナム等、多くの原種があります。 その血を引く、この園芸品種はシンビジュームという属名で呼ぶしかない…。 勿論、それぞれの原種は種小名を持つ単独の種です。 本来の意味で「シンビジューム」はもっと広範囲の属名だということですね。 因みに、シンビジュームはギリシャ語で「船底」を意味する言葉が語源です。 確かに、すみれにも似た唇弁が船の形に似ていますね。