(奇岩に白い波が叩きつけるように押し寄せる) かなり昔、おそらく高校生の頃に聞いたことがあった観光地です。もっと屏風のような岩がツンツンと飛び出しているイメージでした。それでも、転げ落ちたら、波に揉まれて尖った岩に叩きつけられるのだろうな…、風の穏やかな日に来ても、かなり怖い場所であるのは事実です。『東尋坊』というのは怪力の悪僧の名前で、観光協会サイトによると、はかなく切ない無骨な男の悲恋物語なのだそうです。ダイジェストを読む限り、恋敵に断崖絶壁から突き落とされるという怖い昔話にしか感じられませんでした。ただ、突き落とした方も僧侶ですが、こちらは悪僧とは扱われていません。そんなばかなことがあるのでしょうか。
ここに来るときにはお腹を空かせて来ることにしています。理由はご覧のとおりですね。観光地ですから、少しお値段が張りますが、本当に新鮮です。実際には、もう少し庶民価格のお昼をいただくのですが、それでも満足感があるのです。連れは、ここに来ると「雲丹(ウニ)」を注文します。小皿に割ったウニが置いてあるだけのシンプルなものですが、簀(す)からすくってきたばかりで、潮の香りを内側から放っている代物です。こんな味はお寿司屋さんでも食べられません。 旅に出ると、こうした食べ物の記憶が鮮明に残ります。連れは、道路の記憶は曖昧でも、どこで何を食べたかについては鮮明に覚えているという特殊能力の持ち主です(笑)。 さて、2004年の写真の方がよく雰囲気が伝わるようですので、2回の訪問分をまとめてしまいました。観光客が多いですね。波が荒いイメージがあるのですが、観光遊覧船が接岸しています。会場から見る景観も良さそうです。