総合案内へ戻るトップページ年別倉庫(2006年)月別倉庫(11月) 2006年11月21日 仲間さがし
★★★ 遺伝子を運ぶ工夫の翼 イロハモミジ ★★★

遺伝子を運ぶ工夫の翼 イロハモミジ

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より遠くへ遺伝子を拡散させる工夫の翼 イロハモミジ

「掌」のような形の葉、「翼」のような形の何かが見えます。
「これは何かな?」
日本に28種位あるカエデの仲間で、広く分布しているイロハモミジですね。
単にモミジ(紅葉)と表現したら、概ね、イロハモミジのことかも知れません。

初夏に小さくて、赤みのある花をたくさん咲かせます。
ただ、余りに小さくて目立たないので、気付かない方の方が多いでしょう。
それから、夏に緑色の葉を展開させ、実を付けた後、紅葉に移行します。

一般呼称としては「楓(かえで)」でも「紅葉」でも構わないようです。
前者は葉の形から、後者は葉の色から名付けられたということでしょう。
どちらも趣がある呼び方で好きですね。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Acer palmatum"
 ● 原産 : 日本
 ● 分類 : カエデ科カエデ属

翼のような、プロペラのようなものは「翼(よく)」のある果実(翼果)ですね。
種皮が「翼」に変化するケースもあるのですが、これは果実だそうです。
「風の谷のナウシカ」に登場するメーヴェに似ているかも!(マニアックだ)

実際に、クルクルと廻転しながら、枝から少し離れた場所に不時着します。
翼のおかげで、いったい、どれだけの距離を稼ぐことができるのでしょうか。
近くを廻転するだけで、それ程の効果は上がっていないような気がします。

ところで、何年か前、紅葉のメカニズムについてTVで説明していました。
詳しく記憶していませんが、基本的に葉は黄色いものだという主旨でした。
芽吹きの頃から初秋までは葉緑素がそれを隠しているのだとか。
元来の姿に戻って散っていく・・・、潔くて、なにか、もの悲しいですね。


NHK趣味の園芸−よくわかる栽培12か月 「カエデ、モミジ」

遺伝子を運ぶ工夫の翼 イロハモミジ


 遠くへ飛ぶには、やはり、風の力も必要なのでしょう。単体でクルクル回っても、ワンコのように回っているだけですからね。でも、たくさんの翼果のうち、ほんの数%でもいいから遠くへ飛ばすことができれば、それは成功と言うことかも知れませんね。


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