ツクバトリカブト (筑波鳥兜、キンポウゲ科)--- Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum (Nakai ex Tamura et Namba) Kadota ---

ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科)
 見掛けた時はヤマトリカブトと思ったのですが、ヤマトリカブトの亜種(Aconitum japonicum ssp. maritimum)とみなされていたツクバトリカブトで良さそうです。独立種とする説と亜種とする説が混在していますが、ここでは独立種として説明することにします。
 互生する葉の裂け方がはっきりしていることが特徴でしょう。ほぼ三裂しています。筑波山の名前を持っており、東北地方南部を中心に中部地方までの太平洋側の草原や林縁で見られます。草丈はかなり高い方だと思います。ご存知だと思いますが、毒草(有毒植物)として有名ですね。
 鳥兜とは、舞楽の常装束で用いられる装飾品の一つで、被り物ですね。鳳凰の頭部を形取ったとされているそうです。でも、この形状ですが、織田信長の鎧兜の頭(かしら)に似ていませんか。
撮影 : 千葉県千葉市 2011年11月5日

キンポウゲ科 トリカブト属
分類体系 APG 属性(生活型) 多年草
標準和名 ツクバトリカブト 漢字表記 筑波鳥兜
学名/栽培品種名 Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum (Nakai ex Tamura et Namba) Kadota RDB
花期 秋:8~10月 結実期 秋:10~11月
原産地 日本 備考 日本固有種
国内分布 東北地方から関東地方全域と中部地方の一部(高原)に分布する。
自生環境 低地、丘陵地、草地などに自生する。
補 足 日本に自生する30種ほどのトリカブトの亜種の一つ。大型の多年草。花の形が舞楽に登場する鳥兜に似る。全草猛毒。葉が全3裂する特徴がある。

ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科) ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科)
既に果実が膨らみ始めています。ポリネーターは下の写真に写っていますね。
ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科)
ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科)
千葉県千葉市 2011年115日

ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科) ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科)
こんもりと花が重なっている様子がおもしろいですね
神奈川県足柄下郡 2003年9月22日

ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科) ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科)
こちらの日の花の方が、しっかりと「兜」をイメージさせます
ツクバトリカブト(筑波鳥兜、キンポウゲ科)
千葉県千葉市 2007年10月20日

 (2011/11/07) Latest Update 2022/12/21 [400KB]


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