ジンチョウゲ (沈丁花、ジンチョウゲ科)--- Daphne odora Thunb. ---

ジンチョウゲ(沈丁花、ジンチョウゲ科)
 室町時代にはすでに栽培されていた中国原産の甘い香りを漂わせる外来種です。
 漢字では「沈丁花」と書きますが、「沈香(じんこう)と丁子(ちょうじ)の香りのする花」という意味であるとか、「香りは沈香に、花は丁子に似ている」という意味であるとか言われています。中国では瑞香(ロイシャン)、睡香(ジョイシャン)、七里香(チーリーシャン)、千里香(チェンリーシャン)と呼ばれています。香りが遠くまで届くという意味のようですね。
 花色には赤と白があります・・・、ただし、花びらに見えるのは萼で、花びらはありません。日本には雌性木が少ないため、果実(有毒)を見ることがほとんどできないのだそうです。
 洋種もあり、ギリシャ神話にも登場しています。太陽神アポロンと森の妖精ダフネのお話で、ダフネはゼウスによってジンチョウゲに変えられたという内容です。学名(Duphne)の由来なのでしょうね。
撮影 : 千葉県船橋市 2007年3月1日

ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
分類体系 APG 属性(生活型) 常緑低木
標準和名 ジンチョウゲ 漢字表記 沈丁花
学名/栽培品種名 Daphne odora Thunb. RDB
花期 春:2~3月 結実期
原産地 中国 備考
国内分布 原産地は中国南部で、室町時代に日本に渡来した。
自生環境 日本では園芸植物として植栽されている。
補 足 チンチョウゲとも呼ばれる。別名:輪丁花。古い時代に渡来して栽培されている。花色に幾つかの変化がある。

ジンチョウゲ(沈丁花、ジンチョウゲ科)
萼の外側がきれいな深紅色です。移植を嫌うので移動は若木のうちに!
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開花は3月の半ば頃(関東)ですが、花芽は12月頃から見られます。寒い時期を蕾で越える訳ですね!
千葉県船橋市 2000年3月18日

ジンチョウゲ(沈丁花、ジンチョウゲ科) ジンチョウゲ(沈丁花、ジンチョウゲ科)
味わいのある白花 (葉変わり等、幾つかの園芸種があります)
千葉県船橋市 2000年3月30日

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千葉県八千代市 2009年3月27日

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