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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢、オオバコ科) | 攻撃性を備える | (つぶやきの棚)徒然草 |
公園では桜や梅を見上げている方々が多く、自分もその一人ながら、つい、染みついた習慣で地面に咲く花がないか探しています。 オオイヌノフグリがあちこちで青紫色の小さな花を咲かせていました。明治初期に欧州から渡来した帰化植物だそうです。あらゆる場所で目を地面に向ければ見つけられそうな勢いですが、明治って、植物が帰化していく期間からすれば、ごく最近のことですね。 こんなに小さいのに、名前に『大』という冠が付きます。元々自生していた近縁種のイヌノフグリより大きいという理屈だとか。オオイヌノフグリの花粉がイヌノフグリの雌しべに付着すると、正常な種子生産を妨げる「繁殖干渉」が起こるそうで、つまり、強い繁殖力のみならず、攻撃性をも備えている訳ですね。イヌノフグリも古い時代に帰化した外来種ですが、現在は絶滅危惧種に名前が挙がりつつあります。 |
2023/02/14 |