くちなし
漂う甘い香り、学名の意味は「ジャスミンのような」







漂う甘い香り、学名の意味は「ジャスミンのような」
分 類 | : | アカネ科クチナシ属 |
学 名 | : | Gardenia jasminoides Ellis |
原 産 地 | : | 中国南部、台湾、日本、インドシナ |
抽 出 | : | (部位)花、(方法)水蒸気蒸留法 |
芳 香 | : | 甘い香りがある |
作 用 | : | 抗菌、利尿、降圧作用、免疫上昇、リラックス、防虫効果 |
主 成 分 | : | ベンジルアセテート、酢酸リナロール、リナリルアセテート、ターピネオール、メチルアンスラニレートアンスラニル酸メチル |
初夏、花の時期のクチナシは、周辺に甘いフローラルな香りを漂わせ、印象的です。学名は「ジャスミンのような」という意味があります。乳白色の花はとても綺麗ですが、少しずつ茶褐色になっていく特徴がありますね。
一方、人知れず、初冬に枝になっている不思議な形をした茶色の果実が実ります。見掛けと違って完熟しても裂開することはありません。果実が裂開しない、クチが開かない、口なしだという説があります。まるで洒落ですが、名前の由来については諸説があるようです。
クチナシの果実を乾燥させた生薬を『山梔子(さんしし)』といいます。この果実は、同時に、たくあんを染める食用の染料でもありますね。山梔子の効用としては(1)血流を改善、(2)眼精疲労を軽減する働き、(3)解熱鎮痛などが挙げられます。