地味ながら趣深い姿で咲く サザンカ(山茶花) ぼかしの花
この時期、至るところで、この赤、白、薄紅色に咲く花を見ることができます。 垣根の、垣根の曲がり角〜、さて、「これは何かな?」 冬の訪れを知らせる木の花、迷わず、これはサザンカでしょう。 九州・四国以西に自生する原種が多様な姿に園芸化されました。 原種は白い一重の花ですが、一重、八重、千重、獅子咲等に分化しました。 太陽に輝く美しい八重咲き種の姿はなかなかに見事です。 最近は本当に良く見掛けるので、サザンカの姿をたくさん撮影してみました。 何度かに渡って紹介できたら良いなぁと思っています。 まず、白地に薄紅色のぼかしが花弁の先に向かって染まった一重です。 地味ですが、実は気に入っているんです。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Camellia sasanqua" ● 原産 : 日本 ● 分類 : ツバキ科ツバキ(カメリア)属 ところで、寒椿とサザンカが並んで咲いていたら、区別できるでしょうか。 見かけでは、ちょっと自信ありません。 でも、おそらく、地面を見て判断しようとするでしょうね。 椿は花がまるごと地面にポロっと、こぼれるように落ちるのです。 日本庭園では緑色の苔の植えに落ちる姿をあがめると言います。 サザンカの方は、花弁が1枚1枚はらはらと落ちて地面に拡がります。 日本人は、このどちらの姿も、こよなく愛した訳です。 時々感じるのですが、こういう部分が「不思議民族」ですよね。