鑑賞する野菜を盆栽のように楽しむ ハボタン(葉牡丹)
気温が下がってくると園芸店の店頭を賑わすキャベツのような植物です。 実は、植物的にはキャベツそのものなのだそうですよ。 「これは何かな?」 日本で園芸化された葉を鑑賞する野菜、ハボタン(葉牡丹)ですね。 キャベツと同じ植物という意味ではカリフラワー、ブロッコリー等もそうです。 メキャベツや、最近注目されているケールも、キャベツの変種や品種ですね。 さて、ハボタンにも変化があって、複数の系統に分けられています。 ■ 全体がいわゆるキャベツのように丸い東京丸葉系 ■ 細かい「縮れ」が入る名古屋縮緬系 ■ 植えの両者の中間的な特徴を持つ大阪丸葉系 ■ 葉が切れ込む切れ葉系、さんご葉系 茎が長くて、葉の部分がちょうどバラのように見える変化もあります。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Brassica oleracea var. acephala" ● 分布 : (原種)欧州 ● 分類 : アブラナ科アブラナ属 色や形状の変化のみならず、育て方にも流行があるようですね。 菊花展で見られる三本立てとか、懸崖造りのような盆栽的発想です。 「踊りハボタン」と呼ばれるのだそうです。 通常、キャベツには「枝」というイメージがありませんよね。 でも、植物ですから枝は出せる訳で、形良くアレンジしていくという訳です。 盆栽の「寄せ植え」に近い発想で彩り良くアレンジするものもあるようです。 普通は一年草なのですが、2〜3年掛けてアレンジすることもあるそうです。 写真で見たものですが、作品が陳列されている様子はすばらしいですね。 妙に日本人の園芸嗜好に合致したものです。 o(^▽^)o この植物はアブラナ科ですから、春には黄色い(本当の)花が咲きます。 菜の花に良く似ているようです。