花が、このような形態になる目的はいったい何なのでしょうね。 「これは何かな?」 改めて説明するまでもなく、湿地性のランであるサギソウ(鷺草)です。 日本で日照条件の良い湿地に自生するのですが、現実には見られません。 つまり、絶滅危惧種も代表格で、きっちり保護されています。 それでも、その美しさ故に、盗掘の被害に遭う野草の代表格でもあります。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Habenaria radiata または Pecteilis radiata" ● 原産 : 日本(分布:本州・四国・九州)、朝鮮 ● 分類 : ラン科ミズトンボ属 または サギソウ属 ウイルス性の病気に掛かりやすいそうで、長く育てるのは難しいそうです。 それにしては、園芸店でたくさん流通しているのが不思議ですね。 一年を通して、水につかった状態で育てるのは少し難しそうな気がします。 白鷺に見えるのは、花弁の内、三裂して不思議な形状になった唇弁です。 「飛翔」という園芸品種は萼片も変わっていて、白鷺が三羽に見えるとか。 一般品が廉価で流通しているのに対して、こちらはなかなか高価ですね。