いつも、背景に羊蹄山が見えていました
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蝦夷富士「羊蹄山(ようていざん、1,893m)」を望む
(昔から、出掛けてみたいと思っていた山々を歩いてみました)
もう20年近く前から、いつか出掛けてみたいと思っていたニセコ。なにか、この一帯を指すエリア名のように使われていますが、宿泊したのは虻田郡倶知安町、観光資源が多いのは岩内郡共和町、滞在時間が長くて広く動き回った磯谷郡蘭越町は海に面しています。
北海道の地名や山川の名前は、アイヌの言葉がベースにあることが多くて、読みやすいようにカタカナで記載されることがあり、正式には、ちょっと無理っぽい漢字が当てられていることが一般的です。ニセコも「二世古」という当て字があったそうですが、まるで普及せず、現在ではカタカナのままとなり、地域名なら、正式名称が「虻田郡ニセコ町」です。
沼湖や湿地が多く、余り高低差のない狭い山道を歩き回る感じです
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山野草や樹木の観察が好きな方には絶好の散策エリアですね(枝が下向きなのでトドマツか)
宿泊した倶知安方面から、カーナビが誘導するのは、遠く高い峰々でした。まさか、あそこに行く訳ではないだろうと思っていたのですが、どんどん近づいてきます。因みに、長い間、「くっちあん」と覚えていたのですが、実は「くっちゃん」でした(笑)。
なんと、あっという間に標高を上げていきます。この地を切り開いた先人に御礼をしなければなりませんね。そうは言っても、有名な高層湿原の沼で、標高755m程度です。1,500〜2,000m級の山々が連なる日高山系とは趣が異なりますが、里は比較的平坦で標高が低いので、見上げるような印象になるのでしょうか。
唱歌「夏の思い出」に登場する尾瀬と見まごう高層湿原の木道を歩きます
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時間があれば行ってみようよ思っていた海岸までやって来ました
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後方に歩いていた山々が見えている砂浜は、まるで夏の様相、日光浴をする姿がありました
どこへ行っても沼があり、湿原には豊かな山野草が一面に生育していました。
ここは観光地という側面もありますが、山々にはたくさんの地元の方々が藪に入っていらのです。タケノコ採りのシーズンだったのですね。この地のタケノコとは、根曲り竹(本州では姫竹とも)の若い芽の部分で、特段の下処理は不要で、美味しく食べられるのだそうです。熊を警戒するサイレンが鳴っているのに、大きなリュックを背負って、藪の中に入って行くのですから、熊鈴を鳴らしながら、木道を行く旅行者であるこちらの方がハラハラしてしまいます。
豊かな水を湛える沼!夏ならば、一面にトンボが飛んでいるのではないかと想像してしまいました
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