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島原 2023年春
諫早 山と海と島と 〜自然と歴史に彩られた島原半島〜

島原

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(天候に恵まれた島原半島を巡る)

 諫早を巡った後、以前は通過しただけになってしまった佐賀県に向かうという選択肢や、目一杯足の伸ばして、平戸に向かうという選択肢もありました。
 ただ、今回は移動時間をできるだけ抑えて、気になっていた雲仙岳や島原の沿海を走り回ってみたい気持ちが勝ったのですが、結果、とても良い旅になったと思っています。心の片隅に、どこかでウンゼンスミレという自然交雑種に巡り合ったりしないだろうか!という気持ちがあったかも知れません。まぁ、そんな幸運な偶然は、そうそう、あるものではないでしょう。

島原 島原

 島原半島の初日は、ギロチンと呼ばれた諫早湾干拓堤防道路(雲仙多良シーライン)を渡り、島原も雲仙も通り抜けて、小浜のホテルに宿泊するところから始まりました。移動効率は微妙ですが、こちらの温泉地も気になったという次第です。
 そういう訳で、翌日は雲仙に戻るような流れで、なるほど、「あれが雲仙岳か!」と遠目に見ながら、少しずつ標高を上げて行きました。実は、その途中が楽しかったのです。一面にすみれたちが咲いている草原があり、遊歩道になっている林があり、散策を満喫することができました。

島原 島原

 独特な色合いのリンドウが草原のあちこちに咲いていました。地面から直接立ち上がる姿はフデリンドウ風なのですが、花の色合いや咲き方が微妙に違います。なんと、タテヤマリンドウの母種に当たるハルリンドウでした。ここには複数種のすみれたちも広域に咲いていて、自然交雑種が2種類も見つかるという幸福の広場でした。もっと歩き周りたいところですが、旅人の限界があり、後ろ髪を引かれながら、標高を上げていきます。

島原 島原 島原

 途中から海や島が見渡せるようになります。ここが海に囲まれた半島であることがよくわかりますね。最も高い位置にある駐車場に駐め、雲仙岳の頂上付近を歩き回っていました。嬉しいことに、ここでもバイカイカリソウやフモトスミレなどに出逢うことができました。

島原 島原 島原

 さて、ついに最終日になりました。この日、もう一つの目的でもあった「島原の歴史」に触れてみようと、『島原の乱(島原・天草一揆)』の主戦場である「原城」にやって来ました。
 キリシタン農民による一揆とされています。概ね平和であった江戸時代最大の一揆とされ、一説では、一揆軍約3万人に対して、幕府軍約12万人が動員されたそうです。この原城では約3か月間の籠城戦が行われ、幕府軍の総攻撃により陥落、多くの犠牲が出ました。

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 ここは、島原半島の長崎市側、橘湾に突き出した小さな国崎半島です。ここに足を運ぶ旅人は、決して多くはないだろうと思いますが、ここで、地元のおばぁさんと、しばらく話をしていました。勿論、多愛のない話ですが、端午の節句が近づくと、鯉のぼりとともに、このような旗も上がるのだそうです。
 活発に活動する活火山である雲仙普賢岳には「平成新山(1483m)」があります。彼女は、この半島から、新山が成長していく様子をずっと眺めていたのだそうです。とても速く成長するものだと驚いていたと語っていました。最初は、「誰だろう?!」という怪訝な顔をされていたのですが、結構長い間、いろいろな話をしていたものでした。

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 帰り便の出発時刻が気になる時間帯になりました。空港まで、まぁまぁの距離があります。海添いの道を走りながら、今朝、出発したホテルのそばを通りました。狭い半島ですから、主要な道路は覚えてしまっています(こんな波にさらわれそうな場所にブランコがありました)。

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島原に大きなお城があり、横にある図書館に立ち寄ったのですが、ここで同年代のバイカーと交わした旅話が楽しかった!

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Ver.21



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