フユイチゴ(冬苺)
(バラ科)---
Rubus buergeri
Miq. ---
公園でおいしそうな野苺を見つけました。初冬に果実が熟すのでフユイチゴ(冬苺)というそうです。小低木に分類されますが、上に伸びるより、山の中を地面を這うように生育する性質で、丸くて大きく毛深い葉が独特です。
見かけが「草」と言うより「木」で、果実が枝にできることから俗に木苺とも呼ばれるグループです。近縁種や品種が幾つかあるそうで、ちょっと興味をそそられますね。
撮影 : 千葉県千葉市 2021年9月23日
科 |
バラ科 |
属 |
キイチゴ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
常緑低木 |
標準和名 |
フユイチゴ |
漢字表記 |
冬苺 |
学名/栽培品種名 |
Rubus buergeri Miq. |
RDB |
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花期 |
秋:8~10月 |
結実期 |
冬:11~1月 |
原産地 |
日本、朝鮮、中国、台湾 |
備考 |
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国内分布 |
本州から沖縄に分布する。 |
自生環境 |
低山の林縁部に自生する。 |
補 足 |
山道の林縁などで見られる小低木。食用になり、木苺としておいしい方と評価されている。栽培は容易で、挿し木で増やすことができる。 |
大きくてゴワゴワした葉の表面には短い軟毛がたくさん見られます
千葉県千葉市 2021年9月23日
この時期でも、とても多くの果実をみつけることができました
千葉県千葉市 2024年11月24日
フユイチゴには、姿がよく似ているコバノフユイチゴやミヤマフユイチゴという近縁種があり、ほぼ同一の地域に分布しているらしいのです。花や果実は似ていて、葉の形態などで見分けるような状況と知りました。資料には、各部位のサイズなどの違いも記載されていましたが、実際、個体差もあるでしょうし、第一、現地で物差しを取り出して、ミリ単位の計測をしているのでは実用性に乏しく、現実味というものがありません。