シコクカッコウソウ
(四国郭公草、サクラソウ科)---
Primula kisoana
var. Miq.
shikokiana
Makino ---
すみれ散策に四国をぐるっと廻ってみました。散策の中心地である愛媛県の山間を歩いていた時、シコクカッコウソウ(四国勝紅草)の鮮やかな花に出逢いました。標高は1,000m程度だったでしょうか。
サクラソウだなぁとは思いましたが、シコクカッコウソウという名前を知りませんでした。公園的に西部されている場所のガイダンスに写真付きで説明されていたのです。元来は群生する性質だろうと思いますが、山を登る人と下る人とがすれ違うのに苦労するような細い山道の路傍です。群生するようなスペースはありませんでした。林に入りこめば、もう少し多くの株が見られたかも知れませんね。
撮影 : 愛媛県久万高原町 2009年5月10日
科 |
サクラソウ科 |
属 |
サクラソウ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
シコクカッコウソウ |
漢字表記 |
四国勝紅草、四国郭公草、四国鞨鼓草 |
学名/栽培品種名 |
Primula kisoana var. Miq. shikokiana Makino |
RDB |
(環境省)絶滅危惧2類(VU)、(愛媛県)絶滅危惧1B類(EN) |
花期 |
春:3~4月 |
結実期 |
|
原産地 |
日本 |
備考 |
白花、紅花が知られている。 |
国内分布 |
四国の固有種として愛媛県、徳島県、香川県に産する。 |
自生環境 |
山地の半日陰、少し湿り気のある土壌。 |
補 足 |
カッコウソウは、採集や売買を禁止する「国内希少野生動植物種」に指定された。 |
崩れてきた岩の隙間に咲いていました(後方はエイザンスミレです)
愛媛県久万高原町 2009年5月10日
出逢った後に調べてみたのですが、この自生地でも斜面に群生地が見られるのだそうです。まぁ、多くはありませんでしたが、観察できたので良かったと思います。
カッコウソウと言えば、群馬県に自生地があって、やはり、すみれ散策で出かけたことがあります。そこでは観察できませんでしたが、絶滅が危惧されており、厳重に保護されていると聞きました。写真を見て、シコクカッコウソウとの違いを認識することはできませんでした。