ラショウモンカズラ
(羅生門葛、シソ科)---
Meehania urticifolia
(Miq.) Makino ---
京都の羅生門で渡辺綱が鬼退治をしたというお話があります。花の形が「羅生門の鬼」の腕を連想させるところから命名されました。形から鬼の腕を連想できないという方もいるようですが、一目見て分かる形だと思うのですが・・・。一方で、羅城門(現在の京都市南区羅城門)に多く生育していたためという説もあるそうです。 カズラ(葛)は逆に全くピンときませんが、花後にランナー(走出枝)が縦横に伸びるのだとの説明でナルホドと思いました。
春、まだ多くの植物が背を伸ばしきれない内に、かなりの草丈になります。シソ科としては大型の植物ですね。
撮影 : 東京都西多摩郡 2004年4月25日
科 |
シソ科 |
属 |
ラショウモンカズラ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
ラショウモンカズラ |
漢字表記 |
羅生門葛 |
学名/栽培品種名 |
Meehania urticifolia (Miq.) Makino |
RDB |
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花期 |
春:3~4月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
本州、四国および九州に分布する。また海外では朝鮮半島、中国に分布する。 |
自生環境 |
山地の湿った斜面、沢沿いなどに自生する。 |
補 足 |
頼光四天王の筆頭である渡辺綱が羅生門で切り落とした鬼女の腕に例えた。 |
長野県松本市 2004年5月29日
開花前の蕾もグーを出しているようです
花の表面に長く白い毛が密集しています
東京都八王子市 2002年4月14日
「羅生門の鬼」のお話には「酒呑童子」も登場する。この鬼が住んでいたのは大江山だ。「大江山の鬼伝説」を紐解くと、多くの鬼たちが住んだ山らしい。その山を真夜中に通過して日本海に抜けたことがある。車を停めると周辺は音もない暗闇で、空の天の川が異常に明るかった。