レンゲソウ [ゲンゲ]
(蓮華草、マメ科)---
Astragalus sinicus
L. ---
レンゲソウ(蓮華草)にはゲンゲ(紫雲英)という別名というか、正式名があります。
水田の緑肥に利用されていました(根の根瘤菌が有効)。日本古来の植物ではなく、室町時代に中国から渡来した二年草です。働き者の蜜蜂が飛来する代表的な花の一つです。
現在では化学肥料全盛で、緑肥を利用する農家はほとんどない状態です。種子の生産地として歴史の長い岐阜県養老町では、栽培農家が減少していますが、特定の地区(上之郷、白畑、口ケ島など)では何軒かの栽培農家が残っているそうです。
撮影 : 熊本県(南阿蘇) 2009年4月16日
科 |
マメ科 |
属 |
ゲンゲ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
越年草、二年草 |
標準和名 |
ゲンゲ |
漢字表記 |
蓮華草 |
学名/栽培品種名 |
Astragalus sinicus L. |
RDB |
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花期 |
早春:4~6月 |
結実期 |
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原産地 |
中国、東アジア |
備考 |
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国内分布 |
各地の田園などに植えられる。 |
自生環境 |
自然の自生地環境については情報が見つかりません。土壌湿度の高い場所。国内では田の緑肥として活用されます。 |
補 足 |
標準和名はげんげ(紫雲英)だが、このように呼ぶのは図鑑の内側だけで、リアルの世界ではれんげ(蓮華)、れんげそう(蓮華草)と呼ばれる。 |
咲き誇る花々にミツバチが飛び交っています
河川敷を埋め尽くすように花畑が広がります
埼玉県三郷市 1998年4月19日
静岡県富士宮市 2005年5月5日
兵庫県 2022年4月18日
宮崎県日南市(坂元棚田) 2011年4月6日
宮崎県を訪ねた際、北から南下して日南市までやってきました。更に、棚田で知られる山里まで足を伸ばしてみたのです。季節柄、棚田の風景以外には何もないことを想定していたのですが、一面にレンゲソウが咲いており、嬉しくなりました。