シラン
(紫蘭、ラン科)---
Bletilla striata
Reichb. fil. ---
紫色の蘭の花でシランです。普通に庭先や公園などで見かけますから、園芸種という印象ですが、元来は野生の地生蘭だそうです。ラン科の植物一般のイメージと異なり、丈夫で育てやすいことがポイントでしょう。
実は、山の中で何度か見かけているのですが、栽培されていたものなのか、野生なのか、まるでわからない状況でした。
庭では平べったい偽球茎(球根のようなもの)が土から顔を出しています。つまり、土の中に黙って収まっていてくれないのですね。そんな状況でも、どんどん増えて、一帯を支配してしまうのです。
撮影 : 千葉県船橋市 2017年5月20日
科 |
ラン科 |
属 |
シラン属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草、地生蘭 |
標準和名 |
シラン |
漢字表記 |
紫蘭 |
学名/栽培品種名 |
Bletilla striata Superba' Reichb. fil. |
RDB |
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花期 |
春:4~5月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
関東地方以西の本州、四国、九州。実際には、極めて長く栽培されており、自生なのか栽培品の逸失なのか、特定が難しいと言われる。 |
自生環境 |
自生に適する環境は幅広い。 |
補 足 |
多彩な園芸品種が流通している。代表的なものは、その名の通り、白花である「白花紫蘭」、唇弁の先端が薄紅色に染まる「口紅紫蘭」、葉縁に斑がある「覆輪紫蘭」などが知られている。 |
ふっくらとした花が咲きました
花弁の先が紅色「クチベニシラン」
千葉県船橋市 2017年5月26日
千葉県船橋市 2017年5月20日
庭にも多く生き残っているのですが、もう約40年も前、埼玉県の長瀞に出かけて川下りをした際に、売店で一袋を購入しました。なんと、その末裔たちなのですね。なんとも、あきれた話かも知れません。
千葉県船橋市 2018年4月26日