シセントキワガキ
(四川常盤柿、カキノキ科)---
Diospyros cathayensis
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初めて目にした時には、オレンジ色の艶々の果実がミニトマトに見えました。でも樹に生っています。じっくり見ると、マメガキ風で、小さな実をたくさん付けています。説明札を探すと「シセントキワカキ」という長い名前でした。ピンと来ず!
果実を良く見て、やっと「柿」だと判明しました。それなら、「シセントキワガキ」と、濁点ありで書いて欲しいところです。家に帰って、調べたところ、「シセントキワガキ(四川常盤柿)」と、やはり、濁点がありました。困らせないで!
葉っぱが柿の仲間にしては細長くて、まるで、桃の葉のようです。そして、情報によりますと、落葉ではなく、常緑とあります。国内の情報源では常緑低木とする資料が多いのですが、英文資料では "tall evergreen tree" とありますので、常緑高木ということになります。
別名「つくばねがき(衝羽根柿)」、中国語では「烏柿(wu shi)」だそうです。
撮影 : 千葉県佐倉市 2025年12月6日
| 科 |
カキノキ科 |
属 |
カキノキ属 |
| 分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
常緑低木(中国の資料では常緑高木と記載) |
| 標準和名 |
シセントキワガキ |
漢字表記 |
四川常盤柿 |
| 学名/栽培品種名 |
Diospyros cathayensis |
RDB |
|
| 花期 |
春:5~6月 |
結実期 |
秋:10~11月 |
| 原産地 |
中国 |
備考 |
雌雄異株 |
| 国内分布 |
中国中南部に自生する。帰化種。 |
| 自生環境 |
標高600~1500mの渓谷等に自生する。 |
| 補 足 |
葉は楕円形で薄い革質、濃い緑色。萼片が4つある白から淡黄色の花を咲かせる。果実はオレンジ色で球形から卵形で、秋に熟し、食用になる。 |