アカツメクサ
(赤詰草、マメ科)---
Trifolium pratense
L. ---
大きめの蜂がロート状の花から、一心に吸蜜に取り組んでいます。ご存じのアカツメクサ(赤詰草)、別名ムラサキツメクサ(紫詰草)です。欧州原産で明治時代に帰化した植物です。牧草として栽培されていたものが野生化したとされています。ゲンゲ(レンゲソウ)同様に空中窒素を固定する能力があり、本来は緑肥として価値がありますが、ほぼ雑草として扱われているように思います。欧州ではハーブや嗜好品(風味付け)として活用されているとか。
種苗会社の雑誌カタログに「黄花クローバー バディウム」が紹介されていました。写真を見るかぎり、アカツメクサの黄花という感じです。資料が無いのでネット検索してみましたら、欧州産のTrifolium badium という種のようです。ただし、英名は Brown clover。開花後に花の色は茶褐色に変わるようです。こちらが渡来していたら、チャツメクサとでも呼ばれていたのでしょうか。
撮影 : 長野県塩尻市 2004年5月28日
科 |
マメ科 |
属 |
シャジクソウ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草、帰化植物 |
標準和名 |
アカツメクサ |
漢字表記 |
赤詰草 |
学名/栽培品種名 |
Trifolium pratense L. |
RDB |
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花期 |
夏:6~9月 |
結実期 |
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原産地 |
欧州、西アジア、アフリカ |
備考 |
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国内分布 |
国内ではほぼ全国に分布する。また、世界中に移入している。 |
自生環境 |
土壌を選ぶという情報はないようです。空中窒素を固定する能力があるので、荒地でも元気に繁殖します。 |
補 足 |
「詰草」とは箱詰めするときの緩衝材(クッション、フィラー)という意味で、乾燥させて使用していた。同時に、牧草でもある。別名:レッドクローバ(Red clover)、ムラサキツメクサ |
学名のTrifoliumはラテン語で3枚の葉という意味です
牧草や緑肥にも、蜜が多いので養蜂にも利用されます
学名のTrifoliumはラテン語で3枚の葉という意味です
牧草や緑肥にも、蜜が多いので養蜂にも利用されます
千葉県柏市(旧沼南町)2004年5月15日
学名のTrifoliumはラテン語で3枚の葉という意味です
牧草や緑肥にも、蜜が多いので養蜂にも利用されます
千葉県千葉市 2005年7月8日
千葉県船橋市 2021年5月21日
非常に稀ですが、白変種(f. albiflorum)があるそうです。遺伝的に固定された園芸種はセッカツメクサ(雪華詰草)、シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)などと呼ばれているそうです。