ヒメジョオン
(姫女苑、キク科)---
Erigeron annuus
(L.) Pers. ---
ハルジオンと同様、代表的なキク科の雑草(笑)であるヒメジョオン(姫女苑)です。下方に両者の比較表を掲出してありますが、写真を見比べて区別しようとすると、意外に難しいことがありますが、自生地ではなんとかなりそうです。ただ、多くの資料に春から夏の咲くと記載されていますが、秋に咲いていることがとても多いと認識しています。
蕾がうなだれるように下を向く特徴があるとハルジオンだと言われますが、ヒメジョオンも同じようにうなだれていることがありますので、余りポイントにはならないと思っています。
撮影 : 千葉県船橋市 2012年11月8日
科 |
キク科 |
属 |
ムカシヨモギ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
帰化植物、2年草 |
標準和名 |
ヒメジョオン |
漢字表記 |
姫女苑 |
学名/栽培品種名 |
Erigeron annuus (L.) Pers. |
RDB |
|
花期 |
夏:5~8月、秋 |
結実期 |
|
原産地 |
北米 |
備考 |
要注意外来生物、侵略的外来種ワースト100 |
国内分布 |
帰化植物として国内ではほぼ全国に分布する。海外では北米を中心に広く世界中に自生する。 |
自生環境 |
繁殖力が強く、あらゆる土地に適応している。 |
補 足 |
観賞花卉として幕末の1865年に輸入されたが、動物を含めた日本の侵略的外来種ワースト100に指定されている。種子量が多く、根茎によって群落を形成する。 |
千葉県船橋市 2012年11月8日
千葉県船橋市 2011年5月19日
千葉県船橋市 2012年11月8日
千葉県八千代市 2005年7月8日
北海道小樽市 1999年10月09日
千葉県習志野市 1999年5月30日
一個体が生産する種子の量が極めて多くて繁殖力が強いとされます。在来種との競合した上で、駆逐してしまうおそれがあるので、動物を含めた日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会)に指定されています。
項目 |
ハルジオン(春紫苑) |
ヒメジョオン(姫女苑) |
茎(切断面) |
中空になっている |
白い組織が詰まっている |
花期 |
早い(4~5月) |
遅い(5~8月、秋) |
花全体 |
大きくて花数が少ない |
小さくて花数が多い |
舌状花 |
細くて数が多い |
幅があって数が少ない |
茎生葉 |
長三角形で茎を抱くように付く |
長披針形で茎を抱いていない |
根出葉 |
花期にも残る |
花期には枯れる |
草丈 |
低い |
高い |