キヌガサソウ
	(衣笠草、シュロソウ科)---
	 Paris japonica
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	         キヌガサソウというそうです。名前は知っていましたが、山野草図書で眺めたことがあるなぁ~という程度の認識でした。ましてや、シュロソウ科って余り聞きませんが、あ、ショウジョウバカマの仲間ですか。
	         8~10枚の葉が放射状に拡がる姿が「衣笠」ということなのでしょうね。資料によっては6~12枚とあります。随分差がありますね。実際に数えてみると、目の前の株について、葉の数は9枚か10枚でした(数えてみてください)。
		 撮影している時に教えていただいたことがありまして、花弁に見える「外花被片」の数が、葉の数と一致しているというのです。それなら!と数えてみましたところ、確かに一致していました。
		
		撮影 : 長野県下高井郡 2022年6月18日
	 
	 
	
    
        | 科 | シュロソウ科 | 属 | キヌガサソウ属 | 
    
        | 分類体系 | APG | 属性(生活型) | 多年草 | 
    
        | 標準和名 | キヌガサソウ | 漢字表記 | 衣笠草 | 
    
        | 学名/栽培品種名 | Paris japonica | RDB |  | 
    
        | 花期 | 初夏:6~8月 | 結実期 |  | 
    
        | 原産地 | 日本 | 備考 |  | 
    
        | 国内分布 | 日本固有種・属。中部以北の主に日本海側に分布する。八幡平が北限とされる。 | 
    
        | 自生環境 | 高山や亜高山帯の湿った樹林下や林縁に生育する。 | 
    
        | 補 足 | 花弁に見える「外花被片」の数が、葉の数と一致しているという。1株に1つの花しかつけない。従前はユリ科エンレイソウ属に分類されていた。 | 
	
	
	
		 
		横から見ると、少し雰囲気が違います。でも、これだけ大きな植物なのに、真ん中に「笠」が一個だけなんですね。
	 
	
		 
		長野県下高井郡 2022年6月18日