クサギ
(臭木、シソ科)---
Clerodendrum trichotomum
Thunb. ---
かわいそうなことに「臭い樹」という意味でクサギという名前をもらってしまいました。ヘクソカズラのような待遇ですね。フォローすれば、臭い匂いの出所は「葉」で、「花」はジャスミンのような芳しい香りがするとの説明です。ただ、自分では度胸がなくて確認していません(笑)。
咲いたばかりの花や蕾はかわいい姿をしています。この花を意識するようになったのは、埼玉県で小川沿いに咲いていた花にアゲハチョウが群れていた様子を見た時からでした。芳香に導かれて集まったのでしょう。実は、果実もかわいらしいので、早めに撮影したいと思っています。
撮影 : 千葉県船橋市 2016年8月16日
科 |
シソ科 |
属 |
クサギ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉小高木 |
標準和名 |
クサギ |
漢字表記 |
臭木 |
学名/栽培品種名 |
Clerodendrum trichotomum Thunb. |
RDB |
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花期 |
夏:8~9月 |
結実期 |
秋:10~11月 |
原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
日本全国、国外では台湾、中国に自生している。 |
自生環境 |
日当たりのよい原野、低山、沿海地や川岸になどに多い。 |
補 足 |
低木とされることがあるが、樹高の高い個体も多く、小高木である。虫を避けるため、傷ついた葉から独特の薬品臭が出る。花には良い方向があり、蝶などを誘引する。 |
千葉県船橋市 2016年8月16日
余り太くなる樹木ではありませんが、樹高はそれなりに高いようです。おそらく、弾性があるのでしょうね。
千葉県佐倉市 2022年8月27日
夏、白い花がたくさん咲きますが、萼から花弁が突き出て、更に中心部から4本の雄蕊が突き出します。自家受粉を避ける明白な目的で、雄蕊が先に熟して花粉を出します(雄性先熟)が、その間、雌蕊は下向きに垂れることで、自家受粉を避けようとするのだそうです。
もう花期は終焉期。丸い果実らしきものが見えていますが、周辺に良い香りが漂っていることを(やっと)確認しました。
千葉県臼井市 2022年9月4日
青紫色に熟した丸い果実を見つけました。なんだか、ホオズキのような姿ですね。
千葉県我孫子市 2023年10月14日