アキタブキ
(キク科)---
Petasites japonicus
ssp. (Siebold et Zucc.) Maxim.
giganteus
(Siebold et Zucc.) Maxim. ---
民謡「秋田音頭」で傘の代わりになると歌われる秋田の蕗は有名です。アキタブキは気温が低い程に大きくなるのか、北海道では、過去、葉柄が4mに及ぶ個体もあったそうです。
北海道を走り回りますと、傘になりそうなサイズが普通でした。繊維質が多いのですが、実は柔らかくて美味しいそうです。当然ながら、花柄も巨大で、たくさんの花を咲かせていました。
撮影 : 北海道紋別市 2010年5月30日
科 |
キク科 |
属 |
フキ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
アキタブキ |
漢字表記 |
秋田蕗 |
学名/栽培品種名 |
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. ssp. giganteus (G.Nicholson) Kitam. |
RDB |
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花期 |
春:4~6月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
本州の北部(岩手県奥州市以北)と北海道に分布する。海外では千島、樺太に分布する。 |
自生環境 |
少し湿り気のある土壌(特に砂質)を好む傾向がある。川沿いや崩壊地でよく見られる。 |
補 足 |
別名:エゾブキ、オオブキ。北国の巨大なフキの亜種。アキタブキの一種であるラワンブキ(螺湾蕗)は葉柄が2~3m、茎直径が10cmに育つという。 |
北海道函館市 2010年5月10日
北海道釧路市 2010年6月3日
北海道紋別市 2010年5月30日
秋田県仙北市 2003年7月5日
アイヌ語で、この大きなアキタブキを「ココロニ」と呼ぶそうです。そして「フキの下にいるヒト」がコロポックルという訳ですね。佐藤さとるの童話が好きで読んでいました。ところが、この大きさのフキを見ると、その小人たちのイメージがちょっと変わって、意外に大きかったかもしれないなどと空想しています。