セツブンソウ
(節分草、キンポウゲ科)---
Eranthis pinnatifida
(Maxim.) Satake et Okuyama ---
節分の頃に咲き始める、と言っても、地域によって異なるのでしょうが、春を告げるスプリング・エフェメラルであることには違いありません。夏が訪れる前に地上部は姿を消してしまいます。タネを蒔いてから花が咲くまで4年程度かかるのだそうです。
例によって、花弁に見えるのは萼なのだそうです。存外小さな植物で、草丈は10cm前後でしょうか。これでは、花後に雪が降ったりしたら、埋もれてしまいますね。昔話に登場する雪ん娘のようです。フクジュソウと同様に、太陽を追いかけるのでしょうか。皆、同じ方向を向いていました。
撮影 : 栃木県(四季の里 星野)2006年3月8日
科 |
キンポウゲ科 |
属 |
セツブンソウ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
多年草 |
標準和名 |
セツブンソウ |
漢字表記 |
節分草 |
学名/栽培品種名 |
Shibateranthis pinnatifida (Maxim.) Satake et Okuyama |
RDB |
|
花期 |
冬(早春):2~3月 |
結実期 |
|
原産地 |
日本 |
備考 |
|
国内分布 |
本州の関東地方以西に分布する。 |
自生環境 |
山地の落葉広葉樹の林下などに自生する。石灰岩地域に多く見られる。 |
補 足 |
雪解けの頃から芽が出て、節分の時期に開花する。種子を散布した後に地上部は消えてしまうスプリング・エフェメラルの一つ。 |
時々、明らかに黄色い花が見られました(欧州原産のキバナセツブンソウとは違います)
栃木県(四季の里 星野)2006年3月8日
東京都墨田区 2003年3月2日
上左では、花弁に見える萼がたくさんあるのが見えますね。
上右では、黄色い花が混じっています。セツブンソウもいろいろです。
栃木県佐野市 2006年3月8日
埼玉県秩父市 2004年3月6日
日本一の規模を誇る自生地というフレコミの四阿山に行ってきました。右の写真はコントラストが低いように見えますが、実際に見た通りに写っています。白い点が全てセツブンソウです。