総合案内へ戻るトップページ年別倉庫(2006年)月別倉庫(7月) 2006年 7月21日 仲間さがし
★★★ 湿原を白く染めて咲くハンゲショウ ★★★

湿原を白く染めて咲くハンゲショウ

. 表示する文字のサイズは「中」程度に設定して下さい .

湿原を白く染めて、静かに咲くハンゲショウ

隣町の公園に出掛けてみました。
自然を豊かに残している大きな公園で、お気に入りの場所なのです。

そこは城址公園なので、取り巻くように細長い堀があります。
そこで、そろそろチョウトンボが軽やかに飛んでいるはずなのですが・・・。
でも、一生懸命探して、たった1匹しか見つかりません。
遅すぎたのか、早すぎたのか、今年は季節感が良くわかりませんね。

それで、 水辺でハグロトンボが翅を休めているのを撮っている時です。
ふと見ると、足下でハンゲショウがたった一株だけで咲いていました。
何度も通っているのですが、初めて気が付きました (^.^) 。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : Saururus chinensis
 ● 原産 : 日本を含む東アジア
 ● 分類 : ドクダミ科サウルラス属

写真は、昨年、初めて撮影した湿原のハンゲショウの群生です。
白いペンキを塗ったような不思議な植物ですね。
あ、それから、以前に紹介したホワイトコンロンカに雰囲気が似ています。

漢字では「半夏生」とか「半化粧」と書きます。
前者の「半夏生」は季節を意味する言葉だというので調べてみました。
七十二候の一つで、夏至から11日目を意味する暦の日…、なるほど。
「半夏(烏柄杓・毒草)」が生え、天地に毒気があふれる日だそうです、へぇ!
山の物を食べてはいけないとされるのですが、梅雨ですからねぇ。

後者の「半化粧」は、植物を見ると納得してしまうところがあります。
先端の葉が、一部を残して、白粉で化粧したような姿ですから!
ただ、メイクアップを意味する「けしょう」は比較的新しい読みだそうです。

古い和名で「片白草」という言葉もあるそうですよ。
葉の表は白化するのですが、裏は緑色だということでしょう。

(蛇足)
引用して「半夏(烏柄杓・毒草)」と記載しましたが、烏柄杓は漢方薬です。
烏柄杓の名誉のためにも記載しておきますね (^^ゞ
まぁ、一般に「毒転じて薬となす」とされ、紙一重なのでしょう。


ページのトップへ戻る
あなたは2006年6月15日から Counter 人目のお客様です
Thank you ! (^^*) © 2006-2024 Green Moonlight by NYAN