情熱的な熱帯の炎色 半蔓性のユリ グロリオーサ
魅惑的な黄色い縁取りの真っ赤な花が炎のような佇まいで咲いています。 「これは何かな?」 熱帯アジアやアフリカの情熱的なユリ科の球根植物です。 グロリオーサ・ロスチャイルディアナという大輪のグロリオーサでした。 この他に数種類の仲間が流通しているそうです。 そう言えば、黄色い花を見たことがあるような気がします。 ただ、日本の百合たちとは異なり、蔓性に近い性質の茎を持っています。 それから、葉の先が細長く伸びていて、からみつくことができます。 丈夫で美しいのですが、人気が出たのは比較的最近のことなのですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Gloriosa simolex" ● 原産 : 熱帯アジア、熱帯アフリカ西部 ● 分類 : ユリ科(イヌサフラン科)ユリグルマ属 ラテン語の「見事な」という意味がグロリオーサの語源とか。 確かに花の咲く姿は見事です。 反り返った花が本当に炎のようで、flame lilyとは良く呼んだものです。 上の写真に写っていますが、蕾の時にはホオズキのようですね。 花弁が開いて行くに従って、赤く波打ち、反り返っていきます。 ところで、この植物は毒草に分類されています。 逆にインドでは根をヘビの解毒として用いているそうです。 薬学科の教授が、毒草は薬草、薬草は毒草と言ったのを思い出しました。