実は可愛らしくて巧みな花 ヘクソカズラ
白い試験管のような、ラッパのような花で、中央が紅色です。 「これは何かな?」 雑草には違いないのですが、とんでもない名前をもらいました。 それはヘクソカズラ(屁糞葛)という名前です。 とても臭いと言うことを知っていたので、距離を置いて撮影しています。(^.^) でも、子供たちにも説明しやすい名前にして欲しいところですよね。 因みに、別のwebサイトでは「サオトメカズラ」という名前で紹介しています。 他にもサオトメバナとか、ヤイトバナという通り名があります。 ヤイトというのは「灸」と書きまして、要するにお灸のことです。 よいこだったもので、お灸を据えられた経験がなく、良く知りません``r(^^;) 。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Paederia scandens" ● 原産 : 東南アジア ● 分類 : アカネ科ヘクソカズラ属 学名の方も "Paederia"は「悪臭」を意味します! (*^o^*) 因みに "scandens" の方は「よじ登る」という意味だそうです。 通して、蔓性の悪臭のする植物という名前でした。 さて、下の写真では白い筒状花の表面に赤い色がにじみ出ていますね。 実は、筒の内側は全て紅色なのです。 その上、微網が密集していて、潜り込んだ蜂にたっぷり花粉を付けます。 とても良くできた構造をしている・・・らしいです(実地確認したくない)。 悪臭も、害虫から身を守るための迎撃手段なのですね。 花はもう少なくなっていて、そろそろ実をむすびに掛かる時期です。 夏の間に電信柱をよじ登って、電線にからみついていることがあります。 冬に近づく頃、黄土色の実を電線に絡めて、葉がなくなっています。