アサガオに似たヒルガオ科のヨルガオ(夜顔) あは!
大きくて丈夫そうな朝顔・・・、あれれ、違いますか? では、「これは何かな?」 秋、朝顔とは逆に夕方近くなってから咲き出すヨルガオ(夜顔)です。 たくさん咲きますが、翌朝に萎みます。 ややこしい話ですが、ユウガオ(夕顔)と呼ばれることもあります。 むしろ、ユウガオと呼ばれることの方が多いかもしれません。 ヨルガオって言葉を知っていましたか? 知っていても、この花を見かけるとユウガオと呼んでしまっていました。 よく考えれば、夕顔と言えば、大きな実から干瓢を作る瓜ですよね。 ウリ科で、全く別の植物です。 因みに、ヨルガオの方はヒルガオ科ヨルガオ属の植物です。 (´`;)? (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Calonyction aculeatum "(ヨルガオ、シロバナヨルガオ) ● "Calonyction muricatum "(ベニバナヨルガオ) ● 原産 : 熱帯アメリカ ● 分類 : ヒルガオ科ヨルガオ属 学名には、詳細不明ながら、Ipomoea albaという表現もあるようです。 一般には白い花ですが、赤っぽい花もあります。 アカバナヨルガオは、白い花にうっすらと桃色が浮かび出た感じです。 下の写真は、おそらく、ベニバナヨルガオだろうと思います(?)。 光の具合で明るいピンクに見えますが、もう少し赤紫が強い花です。 このヨルガオは、在来種にはない特性を持っていることが分かりました。 それは「高温発芽性」! 気温が20〜25℃を越える頃、つまり真夏日に播くと発芽するのです。 さすが、熱帯の夜を飾る植物ですね。 さて、こうなると源氏物語に登場する「夕顔」は、何の花かが気になります。 ヨルガオは明治初期に渡来した外来種ですから、候補にはなりませんね。 では、干瓢の瓜でしょうか! 実は、このキュウりやヘチマの仲間であるユウガオが「夕顔の君」です。 源氏物語の平安時代に、先進国である中国から渡来した植物なのです。 当時は食用というより観賞用としての価値が高かったとされます。 舶来で白く美しい花、「夕顔の君」にぴったりだったという訳でしょうか!