美しさが引き立つ 自然交雑種 シロバナヒガンバナ
真っ赤なヒガンバナとは、かなり印象が違いますね。 そのまんまですが、「白花彼岸花」とか「白花曼珠沙華」と呼ばれです。 単純にアルビノだろうと思っていました。 実はヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑だと言われています。 (最近の解析技術なら、確認できると思いませんか!) でも、日本のヒガンバナは3倍体・・・、自然交雑は無理でしょうね。 2倍体のある中国で交雑したと理解して良いのでしょうか? ヒガンバナはタネができず、球根だけで増えている、つまりクローンです。 シロバナヒガンバナも交雑種とすれば、遺伝的に同一のクローンでしょうね。 桜のソメイヨシノの例に似ています。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Lycoris albitlora " ● 原産 : (原種)中国 ● 分類 : ヒガンバナ科ヒガンバナ属 花色は白が基本ですが、クリーム色からピンク色まで個体差があります。 写真はピンク色が滲んでいますね。 ショウキズイセンが黄色、ヒガンバナが赤色ですから、分かりやすい話です。 ネット上で「白花は園芸品種である」という説明を見掛けました。 自然交雑種と園芸品種を同一視したものでしょう。 自然交雑種と人工交配種は異なる訳ですから、一応、自然のモノです。 ニーズがあれば、ヨーロッパで品種改良された園芸品種が出てくるでしょう。 日本人は、赤いヒガンバナに独特のイメージを持っています。 庭の目立つ位置に植え付ける花として扱われていません。 白花の方は、少しイメージがゆるいようですね。 そういう意味では、園芸品種のニーズがあると言えるかも知れません。