不思議な花の魅力 秋の野山に咲くホトトギス(杜鵑草)
ホトトギスに良く似ていますが、もう少し愛らしいイメージがあります。 「これは何かな?」 タイワンホトトギス(台湾杜鵑)という、れっきとした日本産のホトトギスです。 まぁ、もちろん、主要産地は台湾です。 ホトトギスより少し小さめで、淡いピンク色の花が枝先にたくさん咲きます。 観察した個体の草丈は大きい方でした。 良く枝別れして蕾を付けますが、しっかり地に足がついている感じです。 実は、ホトトギスとタイワンホトトギスとの交雑種も出回っているそうです。 庭に植えて楽しむのに適していると思いますよ。
(ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Tricyrtis formosana" ● 原産 : 日本(西表島)、台湾 ● 分類 : ユリ科ホトトギス属 上の写真をちょっとアップにしてみました。 蕾には白い微毛が目立ちますね。 ところで、しべの先の方に透明の魚の卵のような物質が見えます。 これは何でしょうね(調べられませんでした) m( )m。 良く似ているホトトギスとの違いを幾つか並べてみましょう。 ・ホトトギスは腋から2〜3個の花芽が出る ・タイワンホトトギスは枝分かれした茎頭に花が付く ・花弁の表裏に赤紫の細かい斑点が目立つ ・花弁には斑点が少なめ、花全体も小さめ ・ホトトギスは茎が斜めに出て葉が大きく展開する ・タイワンホトトギスは真っ直ぐに立ち上がって枝分かれする 細かいところまで観察しますと、それなりに違いがあるものですね。