甘く爽快な味と芳香 王室の香り 「バジル」
白い花と緑色の葉の代表的なハーブで、ロイヤル・ハーブと呼ばれます。 実は、ほぼ「色違い」と言えるような品種を既に紹介しているんですね。 さて、「これは何かな?」 バジル(またはスウィート・バジル)と呼ばれて人気のハーブです。 実際には、品種改良の結果、多くの園芸品種が流通しているようです。 古代ローマ、ギリシャ世界で既に優秀な薬草と認められていました。 料理に使われることをご存じの方も多いと思います。 イタリアでは野菜として、ほうれん草のように扱われているとか(未確認)。 命名の由来を紐解けば、ギリシャ語で「王」を意味するバシリコが語源です。 ロイヤル・ハーブと呼ばれる所以ですね。 味も芳しく、用途・効用も多岐に渡るすばらしい植物といえるでしょう。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Ocimum basilicum" ● 原産 : 熱帯アジア、イラン、中東(アメリカで改良) ● 分類 : シソ科メボウキ属(オキムム属) 日本薬剤師会雑誌には「抗ガン作用」が記載されたとのことです。 薬草としての代表的な効用をネット情報から引用してみました。 ■ 自律神経のバランスを図る ■ 意識を鮮明にして集中力を高める ■ 呼吸器系の痛みを緩和する ■ 筋肉や関節の痛みを緩和する ■ 虫刺されのかゆみを緩和する ■ 虫除けにも効果がある 「食」の用途も多彩です。 種にはグルコマンナンが多く含まれるため、水に浸すとゼリー状になります。 東南アジアでは、水に浸した種をデザートにするそうです。 野菜としての料理に使われるのですが、トマトと相性が良いのだそうです。 それからオリーブオイルやニンニクとも相性が良いとか。 これはイタリア料理向けにあつらえたような野菜ですよね。 生でサラダにも炒れますし、乾燥させて香辛料として使うこともあります。 これは、是非、お庭で育ててみて下さい。